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夕暮れＵＦＯ

景色は遠く
波打つように揺れるから
ずっと ずっと
眠るように目を閉じていた

皆の声は
遥か彼方に
いつの間に
ずっと ずっと
遠くまで歩いてきた

今 息
深くなってく
空仰げば

す―っと　す―っと
体が軽くなるような
今　す―っと　す―っと
夕暮れに混じろう

ただ ずっと ずっと
浮かんでいられるほどに
空っぽになった
僕たちの心は


鳥のように飛び
街の灯りを数えてた
夕飯の匂い
大事な人の声


眠りに似た感覚に
まどろんでいた

す―っと　す―っと
空気の冷たさに泣いたとしても
きっと帰る場所はあって
じっと　じっと　待ってる
その優しさの場所が
思い出であってもいいと思うから

す―っと　す―っと
夕暮れの中に消える
ずっと　ずっと
夜明けまで届くよ

2014.May

NUTOWN

僕らのふるさと
畦道を抜けて
つまらない郊外の風景
汚されて

僕らの世代は
希望を知らずに
踊らされている
僅かな木漏れ日を
木漏れ日を求め

ヒッピーたちのバカ騒ぎ
嘲笑する人の声
メンヘラーの女の子
倒壊する四号機

更新する日常に
焦燥も忘れていく
当たり前はもうない


僕らのふるさと
畦道を抜けて
つまらない郊外の風景
汚されて
汚されてしまう

2013.Augast

LONG GOOD BYE

暗闇光排気のガスに咳き込んだ
世界の終わりは甘い幻のように
でたらめな地図の上で
最果てに思い馳せる

Long Good-Bye

朝霧　プラスチックの町を濡らしてた
始まりはいつもしんとした痛みの中
でたらめな地図の上で
再会を待たず歩く

Long Good-Bye

 
2011.December